塗装面の種類
一般的なマンションの外壁仕上げは、塗装仕上げか、タイル仕上げです。
全体的に塗装で仕上げられている場合、又は人目に付きやすい面のみをタイル仕上げにして、その他の部分を塗装で仕上げている場合とがあると思われます。
皆さんのマンションはどうですか?
塗装面も色々な種類があります。
●専用のガンを使い、アクリル樹脂塗料に小さな石を混ぜたものを吹付けた「リシン仕上げ」
よく天井などに用いられている、あのブツブツの塗装面です。
<写真>
リシン仕上げ
●リシン仕上げを、より分厚くなるようにガンで吹付けた「スタッコ仕上げ」
リシンと同じ様な塗装ですが、砂状のものが、大きなかたまりになって付着しています。
<写真>
スタッコ仕上げ
●下地調整材を塗料専用のガンで吹付け、仕上げ材を塗布する「吹付けタイル仕上げ」
某お菓子メーカーのせんべいに、まばらにかかっている砂糖クリームみたいな感じの壁です。
<写真>
吹付タイル仕上げ
他にも、リシン塗装と似ていますが、砂状のブツブツがいっぱい付いている「スキン仕上げ」、砂糖クリームを少し平らにしてしまった「吹付けタイル押え仕上げ」、厚付けのスタッコを押えた「スタッコ押え仕上げ」などもあります。
吹付けタイル、リシン仕上げ、スタッコ仕上げ、スキン仕上げ、これらはいずれもタイルガン、エアレススプレーなどの専用のガンを使用した「吹付け工法」です。
<写真>
吹付けタイル 押え仕上げ
<写真>
スタッコ押え仕上げ
又、過去に大規模修繕工事で外壁塗装がなされているならば、ずん胴なヘチマたわしの様な、「マスチックローラー」というローラーを使用しての、「マスチック仕上げ」がなされている場合が多いです。これは別名「ゆず肌仕上げ」といって、かんきつ類の肌の凸凹の様な模様です。
<写真>
ゆず肌仕上げ
いずれの塗装面も、新築当初は比較的安価な「アクリル樹脂塗料」が使用されている場合が多いです。
改修工事での塗替えは、より長期に亘り性能が持続する樹脂の塗料(ウレタン・シリコンなど)を使用する事が望まれます。
フッ素樹脂の塗料もあり、耐久性・耐用年数は基本的にウレタンやシリコンよりも高いのですが、金額が高く、そこまでコストのかかる工事は必要ないものと判断し、マンションの塗替えではあまり採用されません。