時間帯によって色々な顔を見せる
大規模修繕工事の為の調査期間は、いつもどれくらいでしょうか。
2~3時間でしょうか。
半日でしょうか。
丸一日頂ければかなり精度のいい調査が出来ます。
設計監理方式ですと、仕様が決まっているので眺めるだけのときもあるでしょう。
管理組合によっては1週間くらい時間をくださり、「この期間はいつでも見に来ていいよ。」なんて言ってくれるところもあります。
たまに、「もう数量も項目も出てるから調査なしでこれで見積出して。」 なんて言ってくるところもありますが、高い確率で痛い目に会います。
会社によって、どれくらい一つの物件に時間を掛けられるかは違いがあると思いますが、効率よく、他の仕事との兼ね合いも考慮して、1週間くらいは頂きたいものです。
それだけ調査期間を頂いたらやって欲しいことは、時間帯をずらして調査して頂くことです。
それで何が分かるか・・・
通勤通学時の敷地内の状況、
幼稚園・デイサービス等の送迎バスの時間帯、
駐車場の車の流れ、
宅配サービス(生協など)の状況、 等です。
いずれも工事が始まりますと、十分考慮に入れておかないといけない事です。
通勤通学でゴタゴタする時間帯は、エレベーターを含む共用部分を使用しての移動は困難です。
大きな資材の運搬等も避けた方がいいでしょう。
送迎バス、宅配サービス等の車両が進入する時間帯は、資材搬入・廃材搬出を控えた方がいいでしょう。
又、日中の駐車場使用状況で、工事中に貸して頂ける駐車区画の目途が立ちます。
上記の例以外にも、マンションによっては、工事を進めるに当たっての重要なヒントを拾う事が出来るかも知れません。
居住者の方にお話を聞いてみるのもいいですが、自分の目で見て現状を把握することが、より良い見積・より良い提案の第一歩と思います。