調査は晴れの日だけでなく
建物調査を行うのは、大抵晴れの日だと思われます。
若しも調査日当日が雨ならば、管理組合に頼んで、後日調査をさせていただく事でしょう。
しかし雨が降っているからとすごすご引き返しますか?
雨の日にしか分からない問題があるかも知れません。
時間があるならば、雨が降っていようが調査を行うべきです。
こういう日に確認しておきたい箇所は、エントランスや共用廊下の床面です。
雨で濡れると床面は滑り易くなるもので、それがどの程度かを自分で確認する事も大切です。
けがをしない程度に。
勾配がとれていなくて、水上(みずかみ)に水たまりが出来るなどの不具合も、雨の日に分かることがあります。
竪樋の管と継ぎ手が外れていて、そこから水が漏れるなどの症状も、雨の日だから分かることです。
又、雨の日にも居住者の方々とお話することがあるかも知れません。
そんな日は晴れの日に行う調査よりも、雨が降った時の不具合等の話を聞く確率も高くなります。
しっかり話を聞いて、提案に反映させましょう。
雨だけでなく、風が強い日も調査してみるべきです。
風が通り抜ける際に、どこからか音が鳴ったり、何かしらカンカン打ち付けられたりしていることもあります。
その様なことを経験するのと、後で話を聞くだけでイメージするのとは、明らかに提案の段階で差が出ます。
時間が許される限り、色々な天候での調査をするべきです。
色々な場面を自分の目で見て、たくさんの居住者の話を聞かせてもらった経験は、今後の調査時に必ずあなたを助けてくれます。
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