爆裂(ばくれつ)とは
鉄筋コンクリート造などに起こる不具合の一つで、内部鉄筋の腐食膨張により表面コンクリートが押し出される現象です。
●もともとコンクリートはアルカリ性であり、その中に組まれる鉄筋は錆びずにいられます。しかしコンクリートが中性化していくと、被り厚が薄い内部の鉄筋から酸化していき、錆の発生、進行すると腐食膨張します。この膨張による体積増加に耐えられなくなった周囲のコンクリートが押され、比較的弱い表面側のコンクリートが膨れるといった流れでおこります。
●爆裂が起こっている箇所は、大抵ひび割れている場所から腐食した鉄筋の錆汁(さびじる)が出ているか、膨らんでいるかしています。
●「爆裂」は本来、爆発・破裂という意味で用いられ、爆弾や火山などの状況を表す言葉です。それと同じ言葉が用いられるほど、穏やかではない不具合といえます。
●また、腐食鉄筋の押し出しと、自重に耐えられなくなったコンクリートが剥離・落下してしまうと、腐食鉄筋が露わになる「露筋(ろきん)」に変わります。
●劣化・脆弱部分を斫り取り、ポリマーセメントモルタルを充填する、「ポリマーセメントモルタル充填工法」などの補修方法があります。
爆裂・露筋の状態を写真付きで詳しく説明します。
→ 塗装面などの劣化(爆裂・露筋)
爆裂・露筋は早期に治療しないと建物の寿命を縮めます。
→ 「鉄筋の爆裂・露筋の補修方法」
その他の劣化の状態も把握しましょう。
→ 現状の事前調査
居住者目線で考えられない施工業者に泣かされないために・・
→ 外壁等の補修工事のポイント
<写真>
天井と梁に生じた爆裂。一部で露筋している。
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