居住者への「お願い」 (足場工事その1)
着工してすぐに行われる工事の一つに、「作業足場の組み立て工事」があります。
工事をする側からしてみれば、「新たなマンションで、同じ工事の繰り返し」なのですが、居住者側からすると、「いつもと違う日常が始まったぞ」 と、身構えることでしょう。
それが第1回目の大規模修繕工事となれば、なおさらです。
日頃工事に慣れている施工業者でも、やはり居住者方がいる中での工事という事で、毎回細心の注意を払って工事を進めています。
そこで、施工業者だけでなく、居住者の方々にも注意していただきたい点をいくつか挙げます。
<作業現場へは近づかない>
工事の音が聞こえると、非日常が始まった!と、珍しもの見たさに見物にこられる方もおられます。
しかし、近くで見ることは非常に危険な行為です。
工事現場付近の路上で、作業足場の部材が落下し、通行人が死傷するという痛ましい事故は昨今よく耳にします。
どんなに注意を払っても、作業しているのは人間ですので、間違いはあります。
いつ自分が被害者になるやも知れません。
又、高い場所から物が落ちれば、それに比例して建物から離れた場所に落下する可能性が高くなります。
あってはならない事ですが、いつ足場部材が落ちても怪我することがないように作業場所との距離を取ってください。
<作業中は大きな音がします>
足場工事が始まると、昨日までは聞こえなかった騒々しい音が響き渡ります。
敷地内へ入ってくるトラック、ユニックやラフタークレーンなどの重機の音、多少強面のおじさんやにーちゃん達のがなり声、足場部材通しがぶつかる金属音、部材を組み立てる際のハンマー打設音、ボルトナットを締める工具の音、壁つなぎの穴を開けるために轟くドリルの音・・
これらはひとつひとつでも大きな音ですが、重なることで物凄いうねりになって耳に、頭に飛び込んできます。
特に壁つなぎのために、外壁に削孔している際の音は、けたたましいことこの上なし。
これと、外壁補修の時の壁に穴を開けたり削ったりする音を出すことは、住んでいる方々には本当に申し訳なく思います。
しかしこれらの音を出さずに作業することは、ほぼ不可能です。
そして作業足場は、安全・安心な工事を行う上で必要なものです。
作業者・居住者の安全確保のため、そして質のいい工事の為に、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
このままじゃ工事が進まない? → 居住者へのお願い(足場工事その2)