劣化診断(れっかしんだん)とは
マンションなどの建物に対して、経年やその他の要因により劣化した外壁、屋上防水層などを調査し、どのような補修・修繕が必要かを判断することです。
●<例えば、外壁のひび割れの場合>
・微細なひび割れならば、コンクリートの乾燥収縮などが原因と考え、ポリマーセメントモルタルを塗布する「シール工法」
・窓などの開口部にナナメに入る、少し幅広のひび割れは、シール工法ですと再発の恐れがあるため、「Uカットシーリング材充填工法」
・コンクリートの継ぎ目と思しき場所などに見られる、結構大きなひび割れは、思い切ってひび割れに沿って目地を作成し、シーリング材で仕上げる
●診断の方法にも、簡易的なものから、機器を使用して、より詳細に調べる方法等、各種あります。
・一次診断 → 目視・触診で現状を調査
・二次診断 → 目視・触診、各種調査機器の併用で、劣化の原因を調査
・三次診断 → 各種機器を使用、場合によっては破壊検査を実施
●碌(ろく)に劣化診断を行わずに修繕工事を着工すると、予想をはるかに上回る劣化が確認され、大幅な追加料金の発生が起こる恐れがあります。