大規模修繕工事用語辞典「りぺあぺでぃあ」 通気層とは

通気層(つうきそう)とは

通気層(つうきそう)とは

 

絶縁工法機械的固定工法などで、新規の防水層を旧防水層に部分的に張り付けたり固定することによりできる層のことです。気体や蒸気などが通ることが出来ます。
(vent layer)

 

防水工法全般では、下地に含有する水分を逃がすために通気層を設けて、「脱気工法」と併用します。
アスファルト防水熱工法では、溶融アスファルトコンパウンドを部分的に流して張り付けることや、穴あきのルーフィングに流して張り付けることで通気層をつくります。本来は部分的にアスファルトコンパウンドを流して張り付けることで、下地の動きによる防水層の破断を抑制するためものでしたが、絶縁工法と併用することで、下地の水分を逃がす働きを付け加えました。
改質アスファルトシート防水では、自着層をもったルーフィングを下地に張り付けることや、機械的固定工法などで、通気層を設けます。
塩化ビニール樹脂系合成ゴム系などの、合成高分子ルーフィング防水では、主に機械的固定工法にて通気層をつくります(一部のメーカーでは、通気用の溝をもつシートをボンドにて張り付ける工法もあります)。
塗膜防水では、不織布(ふしょくふ)などの材質に穴をあけたもの、もしくはストライプの溝が入った自着層をもつ通気緩衝シートによって通気層をつくり、下地の水分を逃がす「通気緩衝工法」という防水工法があります。


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