管理・清掃を委託する
皆様のマンションは、敷地内や廊下等、きれいに保たれているでしょうか?
「敷地内にはゴミの散乱、廊下やエレベーター床には煙草の吸殻、エントランスには生ごみの汁・・ これらを誰が処理するかでいつももめてます。」なんて事態になっているマンションはないでしょうか?
自主管理でも管理組合がしっかり機能し、マンションの事をみんなで議論していれば、前途の様な事は起こらないでしょう。
若し、皆様がお住まいになっているマンションが、清掃の事でもめているのであれば、段階を追って解決策を探していきましょう。
気付いた方・時間がある方が清掃してみる(心ある方が「やらなければならないという義務感」を持たない様に気を付けなければなりません)、定期的に全居住者で時間を決めて清掃する、最終的には、外部の業者に清掃業務を委託する、等です。
自分が住んでいる場所をきれいにしたいと思う気持ちは、心の奥で皆様お持ちだと思います。
全てを人任せにする前に、今一度住まわれている方々全員で、マンションを良くしようという気持ちを出し合ってはどうでしょうか。
清掃以外でも何か問題が起こっていて、その全ての問題を管理組合のみで解決するのが難しいときは、満を持して管理会社に管理委託をしてみてはどうでしょう。
一口で管理会社と言っても、全国展開している大手もあり、地場で活躍している地域密着型の会社もあります。
マンションの販売会社の系列である「デベロッパー系」、施工をメインにしたゼネコンが親会社である「ゼネコン系」もありますし、マンションその他施設の管理だけの目的で創業した「独立系」もあります。
独立系の中でもどこかのグループ会社もありますし、完全な独立会社もあります。
その他、体系や大きさは異なりますが、「管理会社」と言われる会社は、本当に数多く存在します。
それらの管理会社から、自分達のマンションに一番適した会社を選択する事は容易でないですが、他のマンションに住まれている知り合いに聞く、近隣のマンションに話を聞いてみる、インターネットや書籍で調べてみる等、方法は沢山あります。
自分たちのマンションの事と思えば、積極的に良い管理会社を探す為に動くことができます。
管理会社の強みは何か調べてみましょう。
「設備の知識が豊富」、「大規模修繕が得意」、「細かい修繕も怠らない」、「管理料が安い」等、管理会社には、それぞれの強みがあります。
それらを吟味し、自分のマンションに合った管理会社を数社選定します。
そして各々の会社から見積を取り、見積内容、金額等を比較し、場合によっては管理会社の担当者を呼んで、説明をして頂きます。
一通り確認した後に、ここだと思う管理会社に内定します。
若し、「日頃は掃除する人も暇もない」という時は、清掃の内容もしっかり確認しておくべきです。
管理内容も、「相手はプロだから、ほぼ全て任そう」、「ここまでは自分たちで出来るから、ここからは管理会社に頼もう」等、管理組合の状況によって委託内容が変わります。
管理会社によって管理内容は様々です。
よくよく考えれば、「そんなサービスいらないよ」 という内容も含まれている可能性があります。
契約した後で、こんなはずじゃなかったという事にならない様に。
さて、前途した敷地内の清掃業務ですが、管理会社に全て委託する事が大半です。
居住者の方の中には、「本当に日々忙しくて、マンション内の掃除なんてしてらんない」、という方もいらっしゃるでしょう。
それはそれで仕方のないことです。
しかし、単身者向けのマンション等ではない限り、起きている時間全て忙殺されているという方ばかりのマンションはないと思います。
全ての事を管理会社に任せてしまっていいのでしょうか・・?
以前は、マンションも戸建てが並ぶ町内も、ほうきとちり取りを持った奥様やおじいちゃんが、自分の家の外や周辺を掃除して廻り、会う人と笑顔で挨拶を交わすという光景が沢山見られました。
以前と申しましたが、現在でもそういうコミュニティがなくなった訳ではありません。
町内の清掃が定期的に行われている所はあり、一斉清掃のみでなく、普段から近隣の清掃をしている地域もあります。
またそういうところは、地域の繋がりというものがひと際強いものです。
昔ながらの 「近所付き合い」 も存在します。
マンションにしてみても、管理会社に頼らずとも、定期的の一斉清掃を行っている場所もあります。
そして皆で汗を流して掃除した後は、お茶やコーヒーを飲んで普段は挨拶くらいしかしない人たちと話を弾ませています。
私はそこに住んでいる訳ではないのですが、見ているこっちが嬉しくなる光景です。
こういうマンションは、大きな問題が発生することも少ないです。
生じたとしても、解決への時間は短いでしょう。
それは日頃からの居住者同士の意思疎通が出来ているからです。
管理会社への管理の委託は、居住者の負担が減少する等のメリットが生まれます。
しかし管理会社は、余程救世主のような担当者がいない限りは、マンションのコミュニティに深く関わり、居住者間の意思疎通を図るという事は少ないと思います。
自分達の財産、目に見える物、目には見えないものを自分達の手で、大切にしていきませんか?